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それから数日が経ち…。 2年4組に朗報が舞いこんだ。 「ねぇねぇ聞いた?」 クラスメートの一人が。 クラス全員に問いかけた。 「何を?」 竜哉といつもつるんでる橋本が聞き返した。 「渚先生、来月には結婚するんだってー」 !! 「えー!!マジで!?」 その歓声と同時に。 竜哉がハデな音を立ててイスを倒した。 「…マジかよ…」 その音にびっくりして。 皆が竜哉の方を振り向く。 「びっくりさせんなよー」 橋本が言いながらイスをなおす。 「竜哉、渚先生の事大好きだもんナ」 竜哉のもう一人の友達、ふっくんが。 竜哉の肩に手を置く。 それを払いのけると竜哉は教室を出ていった。 「にらまれた…」 ふっくんが橋本にあっけにとられた顔してぽつりと言った。 その一部始終を見て、私は。 「ちょっと追いかけてくる」 と言い、竜哉を探しに行った。 .
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