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放課後。
美術部活動にて。
美術室。
数人の部員が鬼ごっこをしている。
外ではサッカー部である、竜哉が。
元気に活動している。
あれから立ち直ったらしい。
私の激励のおかげかな?
そして、私はというと。
そんな竜哉のために。
渚先生の心境をさぐろうかと。
婚約者はどんな人なのか、とか。
「先生ー!!」
黒板の近くのデカイ机で。
何やら作業している渚先生に呼びかけた。
「何?宮崎部長さん」
宮崎とは私の名字。
ちなみに私は美術部の部長。
「先生、結婚するって本当?」
「え。どこから聞いたの?」
先生の顔が少し赤くなる。
「もう、もっぱらのうわさだよ。皆知ってる」
「そうだよ」
後輩が話しに入ってくる。
「えぇー!!」
先生はひときわ驚き。
「校長先生と話してる時に聞かれちゃったのかな?」
と独り言のようにブツブツ話してる。
「先生どうなのー?」
後輩がせかす。
「んー。本当は今度の朝礼で話そうと思ってたんだけど…。あんまり誰かに言いふらさないでよ。ここだけの話し」
先生は人差し指を唇にあてて。
まるで内緒、をするみたいに。
私達に教えてくれた。
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