† ② †

7/8
前へ
/26ページ
次へ
「じゃあ、婚約者の名前は?」 いつの間にか話に加わっていた後輩が。 話しの指揮をとっていた。 「名前は、鳴瀬さん」 先生の顔は心なしか紅潮してる。 「先生との関係は?」 「んーと。大学からの友達で、それから」 「大学!?長いねぇ。1、2…4年間ぐらい?」 「まぁ、そのくらいになるね」 「で、ゴールイン!と。キャーいいね!」 後輩が隣ではしゃいでる。 「じゃ、先生。結婚したら、先生辞めるの?」 今度は私が質問する。 「ううん。辞めないわよ」 「じゃあ、名字はそのまま?」 後輩が聞く。 「うーん、どうしようかな…変わるかもしれない」 「じゃ、鳴瀬渚になるの!?わー、合う!!いい。今の名字よりいいんじゃない!?」 「こらこら」 先生があきれる。 「じゃ、先生、結婚式せめて美術部だけでもよんでネ」 「分かった」 先生はにっこり笑い。 後輩は聞きつくしたのか。 自分の席に戻っていった。 .
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加