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「じゃあ、婚約者の名前は?」
いつの間にか話に加わっていた後輩が。
話しの指揮をとっていた。
「名前は、鳴瀬さん」
先生の顔は心なしか紅潮してる。
「先生との関係は?」
「んーと。大学からの友達で、それから」
「大学!?長いねぇ。1、2…4年間ぐらい?」
「まぁ、そのくらいになるね」
「で、ゴールイン!と。キャーいいね!」
後輩が隣ではしゃいでる。
「じゃ、先生。結婚したら、先生辞めるの?」
今度は私が質問する。
「ううん。辞めないわよ」
「じゃあ、名字はそのまま?」
後輩が聞く。
「うーん、どうしようかな…変わるかもしれない」
「じゃ、鳴瀬渚になるの!?わー、合う!!いい。今の名字よりいいんじゃない!?」
「こらこら」
先生があきれる。
「じゃ、先生、結婚式せめて美術部だけでもよんでネ」
「分かった」
先生はにっこり笑い。
後輩は聞きつくしたのか。
自分の席に戻っていった。
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