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「エリー。おはよう」
声がした方を振り向くと。
私の友達の
ハッチーと美架子がいた。
「おはよ」
「また遅刻?」
美架子が聞く。
「“また”言わないでよ」
「でも実際何回もしてんじゃん」
「原因はあいつよ」
言ったあとに、竜哉のほうを指さす。
竜哉は楽しそうに渚先生と話してる。
渚先生も渚先生だよなー。
あんなうっとうしいのにかまって。
奴が調子に乗るじゃん。
…あんなデレデレした顔して!
「何、にらんでるの?」
私が竜哉たちのほうを凝視してたら。
ハッチーが困った顔して聞いてきた。
「え?にらんでた?」
「にらんでたわよ。こんな目で」
美架子が手で目をつり上げる。
「えー!ウソ!?」
私が驚くと。
美架子が変な事聞いてきた。
「エリーってさぁ、竜のこと好きなの?」
「っな、何言ってんの!そんなわけないじゃん!!あ、ほら、並ばないとっ」
美架子達に並ぶよう催促する。
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