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「近くで工事してるからなぁー!お前ら邪魔にならんように帰れよー。じゃ、ホームルーム終わりな!」
「きりーつ」
日直の号令を合図に席を立った。
今から部活に行く人もいるし、先生に質問しに行く人もいる。…だけどあたしはそんな勉強熱心ではないからテスト期間中以外にそんなことはしたくないし、部活も入ってないからこのまま学校に残る理由はない。ついでにいつもなら友人を待って一緒に帰るが、委員会があるらしく今日は一人で帰ることになった。(さっきメールで「ごめん!実は今日委員会あったの忘れてた~;」と言われた。)
ガガガガガガガガッ
ドドドドドドドドッ
ウィーン……ガシャガシャガシャガシャ
「やっばい、あたしも今日バイト入ってたんだぁぁあああ!!」
近くで工事でもしてるのか近所迷惑な騒音がする中、あたしはケータイで時間を確認しながら走っていた。
今日はバイトが入っていたのに、それをすっかり忘れてゆっくりし過ぎた。
バイト先にはいつも走っていかないと間に合わないというのに!
「はぁっ…はぁっ(あ、あと5分!!)」
ここからバイト先まで約3分といったところ。運が悪くない限り遅刻にはならないだろう。
そう考えてケータイをポケットにしまい、更に加速しようとした時だった。
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