校長先生

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『……はいりなさい』 ドアの奥から低い声が聞こえた。 皆で顔を見合わせた。 「はい。」 ただ一人を除いて。 「零君?」 うっかり、いたんだ。と言おうとしてしまい、慌てて口を手で塞ぐ。 「入らないのか?」 あくまで冷たい目で見られていく。 「は、はいる!!」 そういって僕はドアノブに手をかけ、ひねった。 「し、しつれいしまー…」 中は広くて、とても豪華。 シャンデリアとかあるし。 「こ、これが、校長室かよ」 達也はたじろいだ。 静音も辺りをキョロキョロしている。 零だけ、じっとあるものを見ていた。 「あの人が……校長?」 校長らしき人は僕たちに背を向けながら、椅子に座っていた。 「あの、あなたが校長先生何ですか?」 勇気を振り絞って言った。 『……いかにも、四人とも、近くにこい。』 そういわれたので、僕達は近くにいった。
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