序章

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「よっ!!相変わらずぎりちょんだな」 そう言って僕の近くに来たのは友達の安藤達也。 超スポーツマン。 ルックスもいいけど、頭は空っぽ。 悪く言えば体力馬鹿。 「達也……おはよ」 「あっちーな!!あー水泳やりてー!!」 「達也って水泳得意だっけ?」 僕がそう言うとにっこり笑って 「も・ち☆」 親指を立てて、グットサインを出す。 僕は苦笑いをして自習の準備をした。 あ、ちなみに達也と僕の席は隣。 静音は僕の後ろ。 「あ………」 「ん?達也どうかした?」 いきなり達也の顔がこわばった。 いきなりだったので心配してしまう僕。 「数学の予習やってねぇ………!」 あー……ご愁傷。 僕達の数学の先生はとーっても厳しい。 いきなり指してくるので、こっちも厳戒体制。 「き、今日俺さされっかもなんだよっ!たのむ!!」 「写させてって?」 「はいっ真二さまー!!」 頭の上で手を合わせる達也。 しかたないな……… 「はい、次はないよ?」 「おおぉ!!さすがシン☆」 そういって達也は僕のノートをかっさらった。
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