序章

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ったく調子のいいやつ。 ま、いいか。 そう思って僕は英語の教科書を睨んだ。 その瞬間。 『…えー篠崎真二と柊静音、安藤達也とー……原田零。呼ばれたやつらは至急校長室まで来なさい。』 いきなり校内放送でこんなこと言われたら誰だってビビる。 ポカンとしていると、がたっという音が聞こえた。 みたら、原田零が立っていた。 「あ………」 「…………」 なにもいわず、教室を出ていってしまった。 「な、なんなの?悪いことなんてしてないのに……」 静音が不安そうに呟く。 「しらねぇよ……いってみようぜ。」 そういうと達也は立ち上がった。 僕と静音もコクリとうなずくと原田零の後を追った。
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