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教会の近くに
年端もいかない女の子がいた。
彼女は少年のことをみていた
彼は朝と晩、教会の掃除をしに出かけていた
しかし彼女は家での仕事があり、まだ彼に声をかけることができずにいた
少女は畑をたがやし
食器を洗い
川で洗濯をしながら
少年をみていた
彼は音を奏でながら教会にいく
薄明かりのなか、彼のメロディーは
はかなく
今にも消えいってしまいそうだ
うれしいとき
悲しいとき
それはそのメロディーでわかった
ある日、少年のメロディーが聞こえなかった
少女は残念な気持ちでいっぱいだった
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