村落の風景

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ある洞窟   男は洞窟の中にいた   雨宿り   滴る水滴   男の目は   らんらんと輝いて   黒いしみが   その眼窩を暗くしていた   男は旅にでたのだったが   そこには   金銭の問題   住家の問題   追跡の問題   仕事の・・・     もはや自分には先はないように思われた。   しばらく山をうろつき   ここを見つけた       この付近には木の実がなった   近くに川があり   追っ手もここまでこれまい      男はユートピアを手にいれたのだ     男は正しかったと感じた   あそこで腐るより   なんてすばらしい     なんて美しい     男は狂喜した
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