はじまり。

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―…プルルルル― 電話が鳴っている。 「…ん~?」 うるせぇ~ こっちは気持ちよく寝てたのに… こんな夜中に誰だろうと思い、時計を… …まだ、10時じゃん… 俺、寝んの早っ!!!! 電話の呼び出し音が聞こえなくなった。 誰か出たのだろうか… 誰かが階段をあがってくる音が聞こえる。 「竜也電話よ~。一馬君から」 母さんだし… …は? てか、一馬から? なんで…? と思いつつも、電話に出た。 「はい…」 ―…「お~竜也こんばんはあ~ ごめんな。こんな時間にかけちゃって…」 「あ、うん。別に… で、用は?」 ―…「俺、明日まで待ってられなくてさ」 「うん、だから何?」 ―…「えへ♪ 冷たいなあ。あんねー、俺彼女できちゃった☆あの一目惚れした子」 「ふ~ん。やっぱりな」 ―…「ふ~ん。やっぱりなってなんで知ってんだよ」 「一緒に帰ってんの見たからだよ~ おまえ鼻の下のびてたぞ」 ―…「まぢ。で、お前に頼みたいことがあるんだ」 「うん。何?」 ―…「俺、デートしたいんだけど。ふたりっきりだとはずいから、おまえもついてきて」 「はっ?俺とおまえとあの子とか?そのまえに俺、彼女いないし」 ―…「瑠美のほうも、一人連れてくるみたいだから、なあ頼むよ」 「ふ~ん。彼女瑠美っていうんだ~」 ―…「うん♪♪山田瑠美♪♪♪ で、だから、日曜10時にA駅の前集合ね。じゃあ日曜な」 「はっ!!!!!??ちょ―…」 ガチャ…― ツーツーツーツー
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