はじまり。

9/24
前へ
/213ページ
次へ
まだ、8時だ。 行くのは、まだ早い… でも…ドキドキするのは気のせいだな… さっき…階段めっちゃ早く降りて来たしか… だからか… …服は…適当でいいや!! 「…うし!!準備完了!! 暇だし…一馬に電話かけるか…」 プルルルル…― ガチャ… ―…「はい、もしもし?」 「あっ、一馬?? 竜也だけど」 ―…「おっ♪竜也ぁ~おはょ↑」 声が異様に高い… 「なんかおまえテンション高いな…」 ―…「当たり前じゃん!!生まれて初めてのデートだもん」 …なるほど。デートっていうのはそんなに気持ちを高ぶらせるものなのか。 「ふ~ん。あっ今からおまえんちに行っていい??」 ―…「あ~いいょ♪待ってるから。じゃあな」 「おう!!」 電話を置き、一馬ん家に行く準備をした。 歩いて、一馬ん家は、1分の距離。 俺ん家の3軒隣。 だからすぐ着く。 ピンポーン…― 「…おっ竜也早いなあ↑まあ上がって~♪」 「おう。おじゃまします」 相変わらずテンション高いな… 「一馬、今日気合い入ってるなあ。特に服」 「えっ…まあな。瑠美にかっこよく見られたいからさ」 まあ、お前は顔カッコイイから安心しろ。 心の中でそう思った。 「そんなのか…」 俺は素っ気ない返事をした。
/213ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1170人が本棚に入れています
本棚に追加