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「そうね。…でも、人の意見を潰す事はどうしても納得出来ないわ」
「皆、昔からそう育って来たから何も不満に思わないのだよ」
「だから、嫌い。」
「くぅいくぅい。そうだね、それは僕も一緒だよ」
唯一、理解してくれる極卒。
皆、人を殺すのを楽しみそうな極卒が戦争を嫌がっているなんて思いもしないだろう。
「…あら?男子は銃の練習なんじゃないの?」
「何を言っているんだい、翼。この僕に銃の練習が必要だと?」
「そうね。極卒には練習なんて必要ないわね」
極卒は銃だとかナイフだとか…
とにかく、戦闘に対する動き、軍事に対する心構え…全てが天才的だった。
だからこそこの国は極卒を贔屓して育て、遣おうとしている。
そんな所も、大嫌い。
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