鳴らない

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ある日突然に貴方からの連絡が途絶えた   前触れもなく   貴方の居場所さえ掴めずない   日に日に広がっていく貴方との距離   日に日に焦っていく私の心   これから先の不安   貴方とつながらない憤り   貴方に捨てられる恐怖   全ての負の感情が私を締めつける   潰されるよ   もう独りじゃ耐えられないかも   独りで貴方を想うたび泣いている自分が嫌い   だって貴方が居ないだけでこんなにも私は脆いから…   独りでいる時は空いた心の隙間を貴方の想いで塞いで過ごしてる  前までは独りでも平気だったのに   心を隠して自分を偽って生きてきたのに   貴方が全部ぶち壊した   貴方だけが本当の私を見つけてすくい上げて   優しく抱きしめてくれたから…   貴方無しじゃ耐えられないじゃない   もう貴方を想って泣くのはゴメンなのよ  貴方を想うなら笑顔でいたいのに   待つ女はもう限界   積もり積もったこの想い…   貴方にぶつけられずにいる   胸の内にため込んで渦巻いて…   また今夜も鳴らない電話   握りしめ眠れず夜を越えて   朝日に照らされても  心の闇は晴れない…
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