双子

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麻衣がヒョイッとドアから顔を覗かせた。 「芽依ちゃん。そろそろ準備しよぉ」 麻衣の声に芽依は重い腰を上げた。 やっぱり着ないとダメか。 芽依はしぶしぶ麻衣が出した服を着て鏡の前に立つ。 胸元がVの字に開いているワンピースに、Vの字からフリルを覗かせているキャミソールの重ね着。 そして引きつった笑顔を見せる私。 「芽依ちゃんかわい~」 そう言いながら私の周りを嬉しそうに回る麻衣。 あんたの方が数倍かわいいよ。
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