第1章 大江山と酒呑童子

2/2
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
僕は、大学で民俗学を専攻していた。 民俗学っていうのは、歴史という学問と違って、証拠を実証させたりするより、伝説や伝承、習俗なんかを研究する学問だ。 この夏、僕は大江山の酒呑童子というものに興味をもったので、暗く、熊、猪、鹿が普通にいる大江山までやってきた。 酒呑童子とは、御伽草子などにでてくる鬼で、身長6mといわれている。 貴族の女性をさらい、その血を酒とし、手足を肴としていた。 源頼光により、退治されたけど、首を切ったらその首が頼光に噛み付いたという話がある、鬼の話しである。大江山駅には、そういった伝説から、鬼の面がいっぱい飾られていた。 大江山に一人で行くのは危険と背中合わせだ。 僕は、親友の小林、考古学専攻だが大学の授業で仲良くなった、白井、その恋人服部、民俗学の後輩である、章の5人で探索する事にした。 (眠り鼠。*゜)
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!