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もう俺の中のリミッターは完全に外れている。
多分、いや間違いなく恭也と元もだろう。
立ち上がった俺たち三人。
まず初めに動いたのは恭也だった。
恭也は何かを察知したのか元の正面の机の上の弁当を持ち上げたのだ。
弁当が恭也によって持ち上げたられ机の上を離れた瞬間…
ガンガラガッシャーン
その机は派手な音をたてて蹴り倒された。
犯人はもちろん…
元君です。
元はなんの躊躇もなく、机をおもいっきり蹴り倒した。
いや、蹴り倒したといつより、蹴り飛ばしたという表現のほうが適切かもしれない。
昼休みの教室に突如響きわたった轟音。
教室にいた人間の全員が驚き、今自分がしていた動作を完璧に停止させ、俺たちを見る。
実は一番驚いてたのは桜だ。
流れる沈黙。
俺はその沈黙をぶっ壊した
「てめえらさぁ…
陰口たたくならもっと陰でこそこそやれつーの」
「おい和生、間違ってる。陰でこそこそやられたら、もっと迷惑だ。
『陰口たたくなら正々堂々面と向かって言いやがれ』
だろ」
たくさんの人間がいる教室の中、俺と恭也の声が響く。
「つーことだ。
さっきから桜の悪口言ってるヤツ、挙手&起立だ」
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