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―翌朝―
昨晩は結局あのまま寝ちまった。
なんだかんだで眠りについたのは夜遅く。
俺の目の下には大きな隈があった。
「はぁー、眠い…
かったりいなあ」
俺は鏡を見て、顔を洗い終えると呟いた。
でも、ちょっと待てよ?
学校に行けば桜に会えるじゃねーか!!
「かったりいとか言ってる場合じゃないな」
俺は歯を磨き終えると呟いた。
しゃあ!!
今日も張りきって学校行ってみましょうか。
俺は急いで準備を済ませると元気良く家を飛び出した。
時間的にはいつもよりちょっと早いくらい。
昨日よりは、遥かに遅い。
つーか昨日の俺はバカです。
今日は桜もあんなに早くは登校しないだろう。
何の根拠もないが、昨日の桜を見る限りでは、少し元気になったみたいだったからな。
「ルンルンルー」
鼻唄を歌いながら、スキップで学校に向かう俺。
登校中の小学生に、うわー何この人、みたいな目で見られるが気にしない。
恋の病の前には、小学生の視線など無意味に等しい。
今日も、桜のいるすばらしい一日が始まる……
と、この時は思ってたんだ。
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