光見えぬ朝

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まだ明けきらぬ朝   陽の光、まだ届かぬ朝   陽の光無き朝に雀、鳴く   喧騒の人々、深い眠りの中にて夢を貪る   陽の光届かぬ朝、その儚さに心惹かれり   やがて陽は登り消えゆく儚き朝に、哀れみを感ずる   陽登り喧騒の人々、夢を貪ることを止めまた喧騒を築き始めるなり   我、喧騒の人々が喧騒を築き始める時、この身を横たえ夢路へ旅立つ   しかれど我、夢を見ること無し   Judasに夢見ること許されず   しかれど眠ることは許された、ただそれだけが至福の時   今この身を横たえ眠りにつかん
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