守るための武器

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守るための武器

素早くグローブをはめて、みんなが待つグランドに走った。 ボロボロに使いふるした、野球を始めたときに買ってもらったグローブ。 バットとは逆に、どれだけ手入れしても汚れていく僕の宝物。 キーーン! 相手の打った打球が、ライナーになって僕の方に飛んできた。 少し高い。 手を伸ばしても届かないのはすぐにわかった。
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