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『お前の行動なんかもうお見通しさ…ホラ』
苦笑しながらガイは手を差し出してくれた。
『………ッ…』
泣き疲れた俺は言葉が詰まって何も言えなかった。
いや…怖くて話せなかった。
『………ルーク…』
ガイの声が怖い。
怒ってないって解ってても…
怖くて返事が出来ないっ
『………』
今度こそ怒らせちまったかなッ
『ホント…お前は成長しないよなッ、嘘も1つ通せないのか?』
『Σなッ!!;;』
『隙あり』
『Σ///////!!;』
ガイの挑発にひっかかった俺はいつの間にかガイの中に引きずり込まれてガイの低い声が耳元でした。
『もう腰が抜けたのか?
相変わらず弱いな-(笑)』
恥かしくもなくよくこんなコト大声で言えるな…ッ
『放せよッ!!;;』
『なんで?』
『い…いいから放せッ!!;;』
『嫌だ』
『ガ『ルーク。』
俺はガイにいきなり叱りつけられたように聞こえて黙った。
『…怖がるなよ』
『………』
『…抱え込むなよ』
『………』
ホントにガイは何でも解っちまうんだな…ズルイ奴…
『ガイ…実は俺…』
『消させない。』
『!!』
俺…口すべらせたかな…
正直ビックリした。
俺ってそんなに解りやすいのか
ガイは事を全て解ってるように話を進めた。
『大丈夫だ。
絶対お前を消させないからな』
『…っ…』
『余計な事考えるなよ』
『でも…』
俺を頼れ。
2回目の同じ台詞。
でも今日のは感じが違った。
温かかった。
嬉しいのか解らないけどまた涙が込み上げてきて顔を隠した。
『泣きたい時は泣けば良い…
いつでも隣にいてやるから』
そう言うとガイは俺を優しく抱き締めてくれた。
ガイの気遣いが嬉しいくて涙が止まらなかった。
ガイのぬくもり
あったかい
『ガイッ…ガイィ////////』
弱々しく掴んだ手にはガイの存在が感じられて…
放すもんか…絶対にっ
掴み続けた。
《言葉なんかなくても解っちまうんだな…》
俺はガイを信じる。
ガイが大好きだから
ガイを愛してるから
ガイは俺を選んでくれたから。
消えても笑顔で。
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