悲しい系

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  秋風の舞うころに   初めて君とであった   知らない場所だから   君を困らせていたよね   月日の立つ事は   こんなに早いものなの?   君の言葉全て   とても大切だったよ     一生懸命過ぎたのかな   突然すぎて   君の出す命のサインに   気付けなかった     駆け抜ける日々が   宝物だった   もうもどれはしない   さよならは言わない   ごめんねは言えないよ   荒れ果てた広野の僕は泣人        夏の日差しが止んだころに   ふいに君の面影を見た   僕は後ろ向きだけれど   一生懸命生きれている見たい     空いた穴は   塞げるけれど   あの場所を見るたびに   小さく痛むよ     あの夏の空のように   僕は生きては行けない   それでもただ地面に足を着ける  涙は流さない   もう流せないよ   君と見たあの空が曇らないように         あの時言えなかったこと   流せなかった涙と   後悔と感謝と   虚しさと胸の暖かさを   君に届けたい         あの夏の空のように   僕は生きてはいけない   それでも地面に足を着けて歩いている   僕の心の中に今も君はいるから     守り続ける     命の花の欠片の咲く場所を
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