411人が本棚に入れています
本棚に追加
《15才の頃の私》
美雪は どこにでもいるごく普通の女の子。
15才の頃の美雪は毎日を退屈に生きていた。
中1の時に部活も辞め 授業が終わると まっすぐ帰宅。
友達は 部活が忙しそうだし 中学生だからバイトもできないし…
家にいても特にやる事もなく テレビを観たり 無駄に時間を潰す毎日。
学校は あまり好きじゃない。
勉強も嫌い…
父親に「勉強しなさい。」と嫌と言う程言われた。
おかげで成績は、中の上といった所だったけど…
家も…嫌い。
みんな仲が悪いから…
美雪の家族は 両親 祖父母 妹 弟の7人家族。
両親は仲が悪くて 毎日のように喧嘩をしていた。
夜になると怒鳴り合い ガラスが割れる音や怒鳴り声…
小さい頃は 布団に潜り込み震えていた美雪も 中学生になってからは 「またか…」と 溜め息を漏らすようになっていた。
“そんなに喧嘩するなら 離婚すればいいのに…”
…そう思っていた。
もし離婚するとなれば 少しは寂しいのかな?
色々な思いがあるなか…
両親の離婚は現実のものとなった。
美雪を始め子供3人は 今まで通り父親と暮らす事になり 母親が出て行く事に…
寂しくなかったと言ったら 嘘になるかもしれない…
最初のコメントを投稿しよう!