《15才の頃の私》

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《15才の頃の私》

美雪は どこにでもいるごく普通の女の子。 15才の頃の美雪は毎日を退屈に生きていた。 中1の時に部活も辞め 授業が終わると まっすぐ帰宅。 友達は 部活が忙しそうだし 中学生だからバイトもできないし… 家にいても特にやる事もなく テレビを観たり 無駄に時間を潰す毎日。 学校は あまり好きじゃない。 勉強も嫌い… 父親に「勉強しなさい。」と嫌と言う程言われた。 おかげで成績は、中の上といった所だったけど… 家も…嫌い。 みんな仲が悪いから… 美雪の家族は 両親 祖父母 妹 弟の7人家族。 両親は仲が悪くて 毎日のように喧嘩をしていた。 夜になると怒鳴り合い ガラスが割れる音や怒鳴り声… 小さい頃は 布団に潜り込み震えていた美雪も 中学生になってからは 「またか…」と 溜め息を漏らすようになっていた。 “そんなに喧嘩するなら 離婚すればいいのに…” …そう思っていた。 もし離婚するとなれば 少しは寂しいのかな? 色々な思いがあるなか… 両親の離婚は現実のものとなった。 美雪を始め子供3人は 今まで通り父親と暮らす事になり 母親が出て行く事に… 寂しくなかったと言ったら 嘘になるかもしれない…    
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