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それから、5年がたちました。
姫は、王の本妻に相変わらず暴行を振るわれていました。
その一部始終を、白雪と名付けられた女の子は見続けていました。
ある日、白雪は、父である黒の王に、本妻が母である姫にした暴行の一部始終を話します。
王は怒り、妬み深い本妻を深い森の奥で殺す様に家臣に言いつけました。
しかし、本妻は家臣に、深い森の奥まで連れて来られると、金貨数十枚と引き替えに、自分を逃がしてくれるように懇願します。
家臣は、哀れに思い、本妻を逃がしてしまいます。
帰りに、猪の体を一刺しし、ナイフに血をつけると、それを王に見せ、「本妻を殺しました」と報告しました。
王は家臣を信じ、褒美に金貨を数十枚与えると、姫を妃に迎えました。
白雪は正式に姫となり、幸せに暮らしていました。
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