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7人の小人達と暮らし始めた白雪姫は、毎日、家を掃除し、洗濯をし、食事を作りました。
白雪姫は、家事をしたことがありませんでしたが、女中がしているものを興味本意で見ていたことがありました。
なので、家事は『なんとなくこんな感じかしら?』という、至極感覚的なもので行われていました。
「ずっとここに入ればいいのにね」
小人たちは、いつも白雪姫に言います。
そのたびに、白雪姫は曖昧に微笑みました。
ある時、小人たちは、遠くの山まで鉱石を堀りに行くことになりました。
なので、数日間、白雪姫に留守を任せなくてはなりません。
「いいかい、誰がきても扉を開けてはいけないよ」
「わかりました」
賢い白雪姫は、言い付けを守ると約束をしました。
しかし、白雪姫は齢十五。
好奇心が旺盛なのもまた事実でした。
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