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「俺はようわからんけど、気にさわったんやろ?」
「え・・・うん。」
「なら、謝るわ。」
「・・・悪いと思うなら、話しかけないで。」
「どうしても、自分と話したかったんや。」
「それでも・・・。」
「今は誰もおらへん。せやから少しでも話そうや。」
「・・・ダメって言っても、私から離れる気はないなよね。」
「そうや。折角のチャンスや、逃すわけにはいかへんからな。」
「そうね。・・・少しだけよ。ほんとに。」
「おおきに。・・・。」
「いきなり黙って・・・話す気ないから・・・。」
「あっ、いや、自分、他の人とあまり話すの見いひんから・・・。」
「そうね。誰とも話さないわ。」
「美人やのに誰も話し掛けへんのは・・・そういうことかいな。」
「何よ。私を見て。」
「美しい薔薇の刺は、その性格と、言葉やな。その刺を隠しておけばええのに。」
「何が言いたいのよ。」
「自分、お姫さんみたいな感じやから、勉強が出来るんはわかる。せやけど・・・。」
「何よ。」
「スポーツも出来るのは以外やった。」
「どうして、そんなことがわかるの?」
「知ってるんやて。」
「どうして・・・。」
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