Memory2 嫌な奴との出会い

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「調べさせてもろたわ。」 「・・・。」 「入学式ん時からずっと気になっててん。」 「知らないわ。そんなこと。」 「そら、自分に話してへんもん。俺の気持ち。」 「そりゃね。」 「入学して、一ヶ月もたたんうちに学園中の評判なんやで?自分。」 「それは、人の評価よ。私にとってそんなもの興味ないわ。」 「人にどう思われてもええんやな。」 「そうね。」 「俺も、そう思うとる。」 「・・・。」 「学園1の美人さん。俺のことは知っとるんか?」 「知ってる訳無いじゃない。」 「そうやろな。俺も学校では結構噂になっとるんやけどな・・・。」 「・・・ふぅん。」 「自分の方が有名やけどな。」 「あっそ。」 「自分が知らんのも当たり前やな。人と話さんもんな。」 「誰とも話す気なんてないわ。今は・・・しょうがないけど・・・。」 「おしに弱いんやな。自分。」 「何言ってんの?」 「別になんでもないわ。」 「そう。」 「自分は一人でいて寂しないんか?」 「私は別に・・・。」 「何でや?友達とかいらんのか?」 「ええ。」 「そうとう・・・やな。これは・・・。」
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