Memory3 動き始めた日々

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それ以降、姫条という人は、話し掛けてこなくなった。 そのかわり、五月に入って、姫条という人をよく見かけるようになった。 女とよく一緒にいた。 あの男は軽い男だと思った。 誰かれ構わず声をかけ、口説いている。 しかも、わざわざ私の目の前で、そんなことをする。 一体なにをしたいのだろうか・・・。 私には理解できなかった。 そんなことが続いていると、なにかと男子が私に目を付けるようになった。 その後、声をかけてくる奴、いきなり告白してくる奴、抱き着いてきたり・・・。 ホント、迷惑な奴が増えた。 多分、姫条のせいだ・・・。 五月の後半になると、体育祭の種目が決めが始まった。 そして、ほとんどの種目が決まり残ったのはリレーだった。 そして、私はなんの種目にも出ていなかった。 もちろんリレーは足が速い人がいいという提案が出た。 男子も決まり、女子もある程度決まったが、アンカーのみが決まらずにいた。 このクラスでも、私がスポーツが出来ることを知っている人はいた。 そして、推薦によりあげられ、私がアンカーになった。 リレーの練習は普通にあったが、めんどくさかったから、私は毎日帰っていた。
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