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それ以降、姫条という人は、話し掛けてこなくなった。
そのかわり、五月に入って、姫条という人をよく見かけるようになった。
女とよく一緒にいた。
あの男は軽い男だと思った。
誰かれ構わず声をかけ、口説いている。
しかも、わざわざ私の目の前で、そんなことをする。
一体なにをしたいのだろうか・・・。
私には理解できなかった。
そんなことが続いていると、なにかと男子が私に目を付けるようになった。
その後、声をかけてくる奴、いきなり告白してくる奴、抱き着いてきたり・・・。
ホント、迷惑な奴が増えた。
多分、姫条のせいだ・・・。
五月の後半になると、体育祭の種目が決めが始まった。
そして、ほとんどの種目が決まり残ったのはリレーだった。
そして、私はなんの種目にも出ていなかった。
もちろんリレーは足が速い人がいいという提案が出た。
男子も決まり、女子もある程度決まったが、アンカーのみが決まらずにいた。
このクラスでも、私がスポーツが出来ることを知っている人はいた。
そして、推薦によりあげられ、私がアンカーになった。
リレーの練習は普通にあったが、めんどくさかったから、私は毎日帰っていた。
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