Memory4 新たな一面

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六月のはじめに体育祭があった。 体育祭の日は、雲一つない快晴だった。 私は、あまり日差しの下にいるのが好きじゃなかったから、ほとんど日蔭にいた。 「神楽。」 「ん?あぁ。珪。」 「おまえ、リレーの選手に選ばれたんだってな。」 「うん。珪は?」 「逃げた。」 「そっか。珪のクラスは、誰がアンカーなの?」 「女子は知らない。男子は・・・そうそう姫条っていうやつだ。」 「へぇー--。」 「頑張れよ。」 「なにを?」 「リレー。」 「あぁ、うん。ありがとう。」 「俺、リレーまで昼寝してくる。」 「起きれるの?」 「さぁ。」 「そういうと思った。」 そうして、珪はどこかヘ行ってしまった。 私も、暑かったから日蔭の方へ行って休むことにした。 木々の多いところで、木に寄り掛かって座っていると、眠くなってきた。 そして、私はいつの間にか眠ってしまった。 まだ、リレーには時間があったし、いいかなと思っていた。 随分眠っていたような気がして目が覚めた。 木々の間から差し込む光は、少し目にいたかった。 ふと気がつくと、ジャージがかかっていた。
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