176人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなこんなで、珪と私は一緒に学校に行ったりした。
そして、四月も終わりの頃、日直で少し遅くまで残っていたときだった。
私が校門の近くを歩いていると声をかけられた。
「もう、こんな時間かぁ・・・。遅くなったなぁ。」
「おっ、神楽ちゃん。ちょっとええか?」
「え?ええ・・・と。」
「そういう名前やろ?自分。」
「あ、はい。」
「俺、ここの一年の姫条まどかや。」
「私に、なにか?」
「ほんまに噂通りの美人やな・・・。」
「用がないなら、帰ります。」
「いや、そんなこと言わんと・・・。」
「・・・。」💢
「もう暗くて危ないから、今日は俺が家まで送ったるわ。」
「結構です!!」💢
「まぁ、俺も帰るとこやし、そんな遠慮せんでええって。」
「してません!!」💢
「んな、つれへんなぁ。」
「もう、ついてこないで!!」💢
「しゃあないやん。帰る方向一緒やもん。」
「・・・。」💢
「こうやって喋るんは初めてやな。」
「・・・。」💢
「なに怒っとんねん。俺が何かしたか?」
「十分に。」
「すまん。」
「えっ・・・。いきなり何。」
最初のコメントを投稿しよう!