第一章 変な人達~受難の始まり~

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 「とりあえず、転校生に自己紹介してもらいましょう。」 とりあえずってのがムカつくけど、紹介させてもらえるみたいだし… 「え~!」 ・・・。 なんでブーイング!? あたし何かした? あたしの存在全否定!? 喧嘩を売られてるの? いじめられてるの? もしかして、その両方!? あたしはどうすればいいんだ~! 「…自己紹介してください。」 ………この空気でか。 いじめだろ! 確信したぞ! 「…え~…自己紹介する気がないようなので、くじ引き大会を再開します。」 いやいや、あるから! あんたらも歓声上げないの! 「します!自己紹介しますって!」 あぁ…そんな 『ちっ…』 みたいな顔しないでください! あたしはどうすればいいの!? 「自己紹介するそうなので、皆さん大人しく聞いてください。」 …あぁ…なんか始めて聞いたまともな言葉だ… よし、チャンスは逃さないで、自己紹介だ! 「えと、酉水暁那です。 よろしくお願いします。」 …自己紹介ってこんな感じ? 皆の眼が、あたしに何を訴えているのかはわからない。 けど…あまりいい雰囲気じゃないのは確か。 普通、拍手とかされるよね? 全くそんな空気じゃないんだけど…
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