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女王の為に休まず働く。
女王の為に美味しい物を毎日みんなで探して回る。
女王の傍には一流のコック。
彼女は隣国からやってきて、いまだに帰れずにいる。
噂では隣国はもう無くなったんだとか…。
その隣、そのまた隣の国も無くなった。
原因不明の病気が流行ったらしい。
ある日、この国でも病気の者がポツポツと現れ始めた。
その病気は瞬く間に死人を増やしていった。
女王や大臣が集まって会議を開いたが、解決の糸口は見つからず…。
昨日は同僚のアヤの見舞いに行ってきた。
恐らくもう助からないだろう。
病気が流行り出して数日…女王は全国民に対して、革命的な一言を放った。
「この国を捨て、新天地へ…」
その日の夜、国民は一斉に国から這い出した。
外には巨大な「にんげん」なる脊椎動物が闊歩している。
少し小さめのにんげんが我々を見つけて、潰し出した。
それを見た大きめのにんげんが、それを注意して鳴き声をあげた。
博識な大臣が言うには
「やめなさい、汚いでしょ…蟻の巣コロリ置いといたから、すぐこんな虫いなくなるよ」
と言うような事を言ったらしい。
どうやら隣国を滅ぼし、我々の国を崩壊へと導いたのはにんげんが撒いた毒らしい。
我々は、いつか、このにんげん達に復讐する…何代かかろうとも必ず…
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