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薄い布団に二人でくるまって、まどろむ時間。俺と準太はお互いの体温を感じながら、どちらともなく微笑んだ。
暖かい、心地よい時間。
でもさすがに人肌だけじゃ寒くて、俺は小さく身震いした。
「慎吾さん、寒いですか?」
「…ん、少しだけな。」
「じゃあ慎吾さん、キスさせて。」
「………は…ん、ン!」
準太は俺の返事を聞かずに唇を重ねた。隙を狙って舌が侵入してきて、ゾクリ、と全身に快感が走った。
「ん、ふ…っ………!」
「……少しはあったかくなったでしょ?」
「…っ、いきなりとかタチ悪いぞ準太……!」
「いーっしょ!…俺…慎吾さんとキスしたかったし、慎吾さんはあったかくなったでしょ?……一石二鳥っ!」
準太が二カッて笑って俺を抱き締めた。
「俺も、キスしたかった。」
なんて言ったら、準太どんな顔するかな?
隣にある、
(お互いのぬくもりと)(柔らかな笑顔)
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