いつまでも、

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降りしきる雨の中 俺たちの夏は終わった。 夏の大会が終わってから2週間くらいたった。 部活はうまい具合にまわっている。利央も従順で(変な意味はない)タケもうまく全体を見渡して、まとめている。 でも、何かが足りない。 胸にぽっかりと穴が空いたような、そんな虚無感。 (………集中しろ、俺…。) そんなぐるぐるとした感情を振り切るように俺はグイッと汗を拭った。 「準さーん!」 「………何、利央。」 「う…わ。準さんなんか病んでる。」 「うるさい。」 「…準さん、いないんだよ。」 「………何が、」 核心をついてこない物言いに俺は苛立った。 「和さんはもう、準さんのキャッチャーじゃないんだよ!」 「………………ぁ…………。」 そうか、 俺は 和さんを探してたんだ 「準さんは俺のピッチャー!俺は準さんのキャッチャー!いつまでも和さんの影を追ってないでこっちを見てよ!!!」 「り、お…………、」 「準さん、準さん…………!!」 涙がぼたぼたと利央の目からこぼれた。 俺は、知らぬ間に辛い思いをさせてたんだ。 (…情けねぇな、俺) 「心配かけてごめんな、利央。」 ぎゅ、と抱きしめたら利央は笑ってくれた。 いつまでも、 (この気持ちは胸に、)
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