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肉屋に初出勤。
それがゴールデンウイーク明けだった。
社員のおばさんに販売方法を教わり、その日のうちに1人で販売にかり出された。
この頃、客が怒る理由は自分の手際の悪さだと思っていた。だから余計に緊張した。肉屋とひとえに言っても、鶏、牛、豚、ハム、サラダ、揚げ物と幅広い。そう簡単には覚えられなかった。
だから最初はバイトが憂鬱で仕方なかった。
吉川と同じバイト先だが、同じ曜日に男は2人いなくてもよいので、俺はもうじき辞めてしまう男の人と重なっていたから吉川とは曜日が重ならなかった。だから周りは知らない人だらけ。
てんやわんやだった。
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