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まぁ、家族は
貧乏ながらも
むっちゃ仲良しだった。
幼い妹に関しては
小さいなりに家事の手伝いをし
母を助け家族を助けて笑わせてくれた。
今更この生活に
文句は言わないと思っていたし
逆に父の底が見えない優しさに憧れた。
まぁ文句を一つ
いうならば自分の体をもっと大事に
してくれていたらと思うことぐらいだ。
親父は借金を返すために死に者狂いで休み無く仕事をし、
俺が中3の時には体を壊して入院し、終には帰らぬ人になってしまった。
葬式は厳かに行われたが、参列者は多く改めて親父の人望に感心した。
しかし、残念ながら借金はまだ残っていたので生活は変わらなかった。
むしろ、親父とゆう大黒柱を喪った俺たちは収入の大半を失い更に生活が厳しくなってしまった。
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