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「あぁぁ、財布無くした!」
バスト砂漠に向かう途中で、馬越が叫んだ。
みんなはウゼー、と思いながらも、
「………いくらだよ」
代表で龍平が嫌々聞いてやった。
「500円位。全財産なんだよ~」
馬越が泣きそうな声で龍平に抱き着こうとした。
「やめろ。帰れ」
そういって馬越を払いのけた。
「どっかで取られたりしてない?」
「うーん、そういえば………あっ、さっき大きな蛇に躓いて、全力疾走したから、その時落としたのかもしんない」
めんどくせぇ。龍平はそう思った。
「じゃあそこに行く?」
霜ちゃんが優しく言った。
「あ、ホントに?よし、みんなで行こ~!」
「このタコ野郎~、めんどくせーのに……」
馬越と霜ちゃん以外は全員そう思った。
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