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「ないね~」
馬越が言った。財布どころか、大きな蛇すら見つからない。
「おい、ホントにここらへんなのかよ。大きなウンコと見間違えたんじゃねーの?」
龍平が探すのをやめ、心底面倒臭そうに愚痴りまくった。
「見つけたらなんかおごれよ?」
龍平がそういうと、
「もちオッケー。おいしいスティックを何本か買ってあげるよ」
うまい棒と言えバカタレが。気持ち悪いの代名詞とはお前のような奴の事を言うんだろうな。
「ホントに見つからないねー」
霜ちゃんがそう言ってため息をついていると、増田が何かを見つけた。
「おい、あれが蛇じゃねーの?」
みんなは走ってその場に行った。そして愕然とした。
「嘘だろ?」
「まさかね……?」
「誰のだよ………デカすぎだろ……」
「これって………あれ…だよね?」
龍平が断言した。
「ああ、紛れも無く、でかいウンコだな」
福田→霜ちゃん→増田→谷口→龍平のコンボが完成した瞬間だった。
「あれ?俺の財布は?」
そして馬越が締めくくった。
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