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「これが………そうなの?」
霜ちゃんが谷口に聞いた。
「うん!間違いない!ここが宮殿に入るための入口で、これが馬越の血をいれるグラスだよ!」
谷口が声を張り上げた。
「やっと着いた……」
馬越が安堵の息を漏らした。という事は、
「あれ?宮殿に着いたって事はさぁ………」
「うん、そういう事だよ」
「な、馬越?」
龍平→福田→増田が馬越に聞いた。そしてどんどん馬越に近づいていく。
「ま、ままま待てって、待てって!!ねぇ!急はダメだよ急は!!」
馬越の必死の訴えを聞こうともせず、三人は馬越を囲み、
「じゃあ、行きまーす!」
と龍平が言い、サソリを馬越に向けた。
「やめてって!まだ早いって!」
「遅い!!」
「あああああぁぁぁぁ!!!鬼ぃぃぃ!!」
プスッ。
サソリの尻尾が馬越に刺さった。
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