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「う、嘘でしょ?」
馬越が霜ちゃんに再確認する。
「いや、強いボスはいるよ。強いっていうか、恐ろしいのが」
「何だよ恐ろしいって!なんかあんの?そういう話」
増田が聞いてきた。
「うん………。聞いた話なんだけどね……」
霜ちゃんが真剣な顔で言った。
「この宮殿に入ったら、仲間が絶対一人死ぬらしいんだ………。そして、その死体は絶対毒で死んでいるらしくて……。それがサソリの毒とも蛇の毒ともわからないらしいんだ………」
「恐ェ~!!それ絶対宝を守ってるボスだろ!」
龍平と福田がびびっている。
「うん……。そうらしい………」
霜ちゃんも否定しない。その上、ボスの存在を肯定している。
「しかも誰か死ぬらしいって………龍平は誰が死ぬと思う?」
福田が聞いた。すると龍平は何分かり切った事を聞いてくるんだよ、という顔をして、
「馬越だろ」
と答えた。
馬越はそれを無視して、
「じゃあ宮殿に入ろうか!!」
と言い、入って行った。みんなも、それもそうだな、と言い、宮殿に入っていった。
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