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宮殿に入ると、中には仰々しい大蛇の石像がたくさん並んでいて、その奥に下に下りる階段があった。
「うわぁ、広いなぁ。こんな建物がよく地中にあったなぁ」
霜ちゃんは宮殿の中を見渡している。その横で龍平は石像の大きさに驚いていた。
「でかいなぁ。普通の蛇の何倍くらいあるんだろ?」
そう言っていると、増田が、
「そんな事してないで、早く階段下りようぜ!」
と言って階段の方を指差した。
「ちょっと待ってよ!」
みんなが階段の方に向かっていると、馬越が何かを見つけた。
「何してんだよ馬越!置いていくぞ?」
龍平がそう言うと、
「待って、なんかあるんだ!」
そう言ってそれを龍平に見せた。
「これって……蛇の形をした指輪だよな?何でこんなところに?」
龍平が考えていると、馬越がその指輪を自分の指にはめた。
「どーお?似合ってる?」
その時だった。
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