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旅に行く支度は入念にね、馬越君。
次の日、馬越は学校で仲間になってくれそうな友達を捜した。そして、友達に昨日の事を全部話した。が、全く相手にされず、誰も仲間になってくれなかった。
「本当なのに……どうしよう…」
そう思いながら、机に寄り掛かっていると、
「ねぇねぇ、さっきの話なんだけど」
後ろから声が聞こえ、体を起こすと、そこには霜出健太(しもいでけんた)が立っていた。
「本当なの?」
健太がそう聞くと、馬越は
「ああ、本当だよ。もしかして、一緒に異次元に来てくれるの?」
馬越がそう聞くと、
「俺でよければ仲間にいれてよ」
と、お願いしてきた。
「本当!?よし、頑張ろうね。じゃあ、今日の夜10時位に唐崎公園に来て」
健太はわかった、と言って自分の机に戻り、何か勉強を始めた。霜出健太という男の子は、凄い物知りで、みんなには物知り博士と言われている。そんな人が仲間だと、すごく心強い。馬越は喜びながらも、他にも仲間になってくれそうな人を探した。
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