キック&フック

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「あちぃー!!」 大声で叫ぶのもしかたがない。 頭から水を浴びたように汗が流れ落ちている。 30℃の炎天下。 しかも真っ昼間の公園だからあたりまえといえばあたりまえだ。 「暑すぎてイライラするわ!今日はもうやめよーや。」 暑さにイラだっているコイツの名前はマキ。 「そだなぁ。やっぱ夜の方がいいな。でも時間ねぇーんだよなぁ。もう一回だけ合わせね?さっきのマキいい感じだったし!」 うまくまとめるコイツはリーダー的存在のタカちゃん。 「そっか!じゃあラス1やるか!」 単純なマキは気分を良くして即答。 「ほらっ!早く立てよ!」 さっきまで暑いだの文句言ってたくせに張り切って仕切るマキ。 単純だ。
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