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村長
「お、落ち着くのじゃ…」
リディーア
「落ち着けですって!?馬鹿言わないで下さいよ村長!!」
村長
「いや、まだワシ話しとちゅ……」
リディーア
「五月蝿い!!ぐだぐだ喋ってないで、この状況をどーするかさっさと決めなさいよ!!」
何か言いたげな村長の話しを無視し、リディーアは足を椅子の上に置き体を前のめりにしながら村長に詰め寄っていた。
…その時だった。
バタンッ!
村男A
「誰だ?今は会議ちゅ…あんた本当に誰だ?」
突然、家の中に一人のフードとマントで身を包んだ男が入ってきた。
???
「ウヒヒ…どうやら、村の人みたいだよ“モンロー”。上手くいけば今日はお布団で寝れるかもしれないですよ~★」
その男は家に入って来るなり、突然“なにか”に向かって一人話し始めたのである。それは、その男の片手の上に大事そうに抱えられた…。
村男A
「サ、サボテン?」
そう、植木鉢に植えられたサボテンに男は話し掛けていたのだ。
???
「“サボテン”だなんて、モンローはそんな植物園に植えられた物ではありません!」
村男の声が聞こえたのか、その男は少しむっとした表情でサボテンである事を否定した。
村男A
「はあ!?サボテンじゃない?じゃあその鉢植えのそれは何なんだよ!?」
男に否定された村男が、そう男に問い返すとその男はうっすらと頬をピンク色に淡く染めると、潤んだ瞳で…
???
「僕のマイハニーさ…ポッ☆」
その答えに、その場に居た全員がどんびきをしたのは、言うまでもないであろう…。
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