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この世界はつまらない。
人はこの世界を構成する歯車。
そのようであって、実はそうではない。
例えば、僕が突然いなくなっても、世界は変わらず廻り続け、また明日が無限にやって来る。
それは、数が増えても同じ事。
その人を取り巻くヒトに変化はあっても、世界は何も変わらない。
そう言い聞かせて来た。僕は、壊れたパーツなのだと。
帰り道、手を引く温もりも、おかえりの声も、人らしいモノは何もいらない。
自分に何も感じない。他人に何も感じない。
そんな色も音も無い世界を
1人
歩いてきた。
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