944人が本棚に入れています
本棚に追加
ベルが鳴る。
馬鹿にしたような…
底抜けに明るい…
俺を嘲笑う…
開幕のベルが…
………………………………
これが天命か?
いや、たまには神だって職務にストレスが溜り鬱憤だってあるのだろう。
では、何か?
その鬱憤の矛先が俺に来たのか??
あぁ、そう思えば少しは楽になるかもしれない。
神の気が俺で晴れるならば…俺は喜んでこの人生を主に捧げよう!!!!
────なぁんて
けっっして思わない。
なんだ?一体何を間違った??!おかしい…俺の人生にこんな事が起こって良いはずが無い!!!
何故 俺が 死ぬ?
わからない…
こうして息を引き取ろうとしている今でも、自分になにが起こっているのか…良く把握できていない。
何故死ななきゃならない。
考える間だって着々と体は冷たくなり脈は弱く、視界はぼやけていく…。
悲しいとも悔しいとも
後悔も未練も…
それこそ走馬灯が浮かぶ事すらできないくらいに、俺は自分の死に納得がいかないのだ。
兎に角 俺は 歪んだ視界で見上げるしかない。
この
嬉しそうに笑う死神を…
俺の人生を狂わせた
この男を…
走馬灯と言っていいのかわからない程少し前の俺の記憶。
そうだ。この時だ。。
あの時…あの時…
俺はどうしたら死ななくてすんだ?
そして俺は目を瞑り
意識の底に身を委ねた。
──────
───────────
─────
あれは 夢の 中だった
最初のコメントを投稿しよう!