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「え~い!!もう知るか!!!!!!!!;」
俺は小ビンをひっ掴むと栓を抜いて一気に飲み干した。
お味は…
ストロベリ…
七面鳥…
パイナップル…
チェリーパイ…
口の中の味と共に
景色がグルグル回る
「…ぅ、あ…」
(苦しい!!)
やっぱり毒だった!
この場合俺が死んだら自殺になるんだろうか…
自分で服毒した訳だから…
いや…
でも、誰かが用意した物を書いてあった通りに飲んだんだから…他殺?
なんだか馬鹿げた死に方だ。
あまりの気分の悪さに自分の体が今、どんな状態なのかとか考えてみる余裕も無かった。
飲んだ後、手を放したビンが空中に漂っている。
全てがスローモーションみたいだ。
そして視界に映ったビンのラベルの文字。
先ほど書いてあった文字が薄れてゆき新しい文字が浮かび上がる。
『大好きなアリト。
大海原を泳ぐ準備はできてる??』
「………は?」
疑問に思った時はもう遅かった。
次の瞬間ゆっくりだった世界が急速に進み出す。
目の前のビンは一瞬にして視界から消えて
それを視線で追い掛けると
下は海だった。
「え?は??
お??!え???;な、なんで俺…空中にいるの???!!」
そして只今落下中。
下は大海原だ。
「さっきまでの洪水がなんで海になってんだよ!!!
どー考えても部屋の質量越えてんだろ!!!!」
文句を言ってみるが
行き先は変わらなかった。
ボチャーン!!!
すごい水しぶきを上げて俺は水面に叩きつけられる。
コレ。結構痛い。
「ぷふぁ…;く、苦し…」
(な…なんか捕まるもの)
必死で辺りを見回すと何か大きくて透明なモノが浮かんでいる。
俺はそれにしがみついた。
しかし、しがみつくにはツルツル滑るし登りにくい。どうやら硝子でできているらしい。
やっとの思いで上に登ると………。
「…ん?」
硝子には紙が貼ってある。防水加工なのかインクは滲んでなかった。
文字が大きすぎて見えないが、どうにか読み上げる。
『…アリト。
扉をくぐって僕のトコまでおいで。』
「…扉?扉ってさっきの─────Σあっ!!」
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