第4章─兎の穴に墜ちる

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黒い巨大物体が急に動きだしたので周りの水が波立ち始める。 大波…津波警報!! 津波警報!!! メデー!メデー!! 近隣住民の方は即刻避難して下さい!!!! 酔う!!リバースする!!! 「ちょ…やめ!!;」 そして 目の前に一年に一度しかやってこないというサーファー達のアゴガレ… (……big wave…) ザバー…ん (…死んだ… 俺死んだ) 沈んでいく意識の向こうに『continue?』の文字が見える。 正直ゲームのやりすぎだ。 しかし 運命の神様は俺をオープニング画面には戻させてくれなかった。 「アリトぉ…アリト… ごめんなさい…。 死んでませんよね…? 死んでます?? ……死にました???」 イヤだ… 目を開けたくない;。 開けたら負けだ!! 開けるな 俺ッッ!!! 「…………アリト… 死んだならチューくらいしても良いですよね…? むしろチュー…より…いや…まて…まだワンランク上げても─「うっわー!!!!!スッゲェ爽やかな目覚め☆俺ってば生きてるなぁー!!!!あははははあはあは…あはは;;(泣笑)」 黒い兎は待ってました、という微笑みでニマッと笑った。 そしてこの体勢はもしかしなくても膝枕だ(苦;) こんな目覚めって無い。 「──って、あれ??! 俺なんでお前と同じサイズ(同じサイズって言っても差があるが…)??俺のサイズ戻った???vV」 「違いますよ。アリトは縮んだまま。 僕が縮んだんです。」 「……は?」 「僕が縮んだんです。 アリトと同じ世界で同じ目線の物を見たいんですから、僕だけ元の大きさじゃ駄目でしょ?だから縮んでみました。」 どキッパリと、さも当たり前の様にそんなタラシ文句言われても…大変俺としては困ってしまう。 そう… テメェ 縮んでねぇで 俺を戻せよ… なんで『自分』が小さくなろうと思ったのか、そこが一般人には理解し難い。 (二度手間だろ) それでも… まぁ… 一人でミニチュアはかなり心ぼそかったから… (…有難いっちゃ…有難い、けど//)
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