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黒い巨大物体が急に動きだしたので周りの水が波立ち始める。
大波…津波警報!!
津波警報!!!
メデー!メデー!!
近隣住民の方は即刻避難して下さい!!!!
酔う!!リバースする!!!
「ちょ…やめ!!;」
そして 目の前に一年に一度しかやってこないというサーファー達のアゴガレ…
(……big wave…)
ザバー…ん
(…死んだ… 俺死んだ)
沈んでいく意識の向こうに『continue?』の文字が見える。
正直ゲームのやりすぎだ。
しかし 運命の神様は俺をオープニング画面には戻させてくれなかった。
「アリトぉ…アリト…
ごめんなさい…。
死んでませんよね…?
死んでます??
……死にました???」
イヤだ…
目を開けたくない;。
開けたら負けだ!!
開けるな 俺ッッ!!!
「…………アリト…
死んだならチューくらいしても良いですよね…?
むしろチュー…より…いや…まて…まだワンランク上げても─「うっわー!!!!!スッゲェ爽やかな目覚め☆俺ってば生きてるなぁー!!!!あははははあはあは…あはは;;(泣笑)」
黒い兎は待ってました、という微笑みでニマッと笑った。
そしてこの体勢はもしかしなくても膝枕だ(苦;)
こんな目覚めって無い。
「──って、あれ??!
俺なんでお前と同じサイズ(同じサイズって言っても差があるが…)??俺のサイズ戻った???vV」
「違いますよ。アリトは縮んだまま。
僕が縮んだんです。」
「……は?」
「僕が縮んだんです。
アリトと同じ世界で同じ目線の物を見たいんですから、僕だけ元の大きさじゃ駄目でしょ?だから縮んでみました。」
どキッパリと、さも当たり前の様にそんなタラシ文句言われても…大変俺としては困ってしまう。
そう…
テメェ 縮んでねぇで
俺を戻せよ…
なんで『自分』が小さくなろうと思ったのか、そこが一般人には理解し難い。
(二度手間だろ)
それでも…
まぁ…
一人でミニチュアはかなり心ぼそかったから…
(…有難いっちゃ…有難い、けど//)
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