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「では、アリト。
行きましょうか」
スクッと兎は立ち上がって俺に手を差し出す。
俺はそれに軽くつかまり続いて立ち上がる。
「行くって…何処に?」
「……まぁ、とりあえずは扉の向こうへ。…その後は……のちのち話していきますから」
兎はピョンピョンと機嫌良く跳ねながら扉に向かう。
そういえば、さっきまでの大洪水は嘘のようになくなり、しかしソレは嘘では無かったと足元に僅かに残った水溜まりと……
ビショビショの俺自身が証明している。
(…気持ちわり…)
重力が…Gが…
それでも俺は自分を震い立たせて兎の後を追う。
…いゃ、もう…ね。
半なんにも考えたくないんだよ…ホント。
あと何分後かに夢から目覚めて泡くってる自分が居ると信じてる。
祈るように
扉をくぐった。
†TO be continue…
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