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俺が 望むままに…
兎は言うが…………
今の俺が望むのは
『全部夢にして下さい』
これに限る。
まぁ、今時 夢オチとか…
……たぶん俺の知らない画面の前の世界の事情で駄目なんだろうなぁ…とか。
ならば、この状況をどうにかしなくてはならない訳なんだよな?!!
1.俺が死ななくてイイ方法で女王様にどうにかしてハートを返す。
2.そんで 家に帰る方法を探す。
………俺に与えられた試練はこんなカンジだと思う。
「…なぁ、お前なんか知らな………………え?;」
………あれ?
意見を求めて後ろを向いたが、そこには…………
「………いな、い」
誰もいない…。
しかも動いてないのに…
景色変わってる。
先ほどまでは
確に森の入り口にいたはずなのに、何故か俺は完全に森の中に入ってしまっていた。
「…う、嘘だろ…?;」
キョロキョロと周りを見回すが奴はいなかった。
自慢じゃないが
俺は方向音痴な方だと思うんだ…。
入り口まで戻るなんて無理だと……。
(だって…
何時はぐれた???
一歩も歩いてないのに…
何で場所変わってんだ???)
「ばぁかだねぇ。
なにもかもが自分のペースに合わせてくれるはずなぃでしょぉ?
時間が経てば、そりゃぁ景色だって変わるよ~」
「……そっか…時間が経てば景色だって変わって…………………」
……………は?
何で時間が経ったら景色が変わるんだよ?!!!
変わんねぇよ!!!!!
反射的に俺は自分の頭上を睨んだ。
きっと動物が敵に遭遇した時とかに働く直感とかそういうものだろう。
俺の身長の何倍もある木の上から独特な笑い声と緩い声がする。
「キシャシャシャ
怯えなくてもイイよぉ
可愛コちゃぁ~ん
べつに捕って食うつもりも今んトコなぁーいしぃ」
俺は怯え…っていうか驚きすぎてっていうか…ビビりすぎて声が出なかった。
木を睨んだまま固まってる。
「ありゃぁん?
声が出ないの??
……むふぅ~
じゃあ 今そっち行くから~♪」
木の枝が一本パシッと音をたててしなった。
同時に近くで風を切る音がする。
気が付くと目の前には…
「よっす☆可愛コちゃん」
…………なに?!;
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